コラム

洗口液は商品名などでは「マウスウォッシュ」と呼ばれることが多く、その名の通り口腔内を洗う役割が一般的です。ただ、洗うといっても歯ブラシを使ったブラッシングの物理的なアプローチではありませんので”洗い流す”＋αといったイメージとなります。配合されている成分に抗菌殺菌成分や抗炎症成分や虫歯予防につながる成分があることで、水道水のうがいと比較すると確実に効果があり、とても意味のある行為と言えます。

洗口液（マウスウォッシュ）がよく使われるシーンとしては、お酒を飲んだ後やニンニクを食べた後に口臭ケアが連想されやすいと思います。その次に口腔ケアとして毎日のブラッシング後に仕上げうがいに使用するといったところだと思います。使用することでのデメリットはほとんど無いため、意図しなくてもミントの香りでスメル対策になるからといったシンプルな動機でも良いのでは無いかと思います。ですが、本来的にはとても意味のある洗口液の使用ですので、習慣化して上手な使い方をしてほしいと思います。

ハビットプロという製品は、主にL8020乳酸菌を配合し、虫歯や歯周病、口臭の原因菌を減らすことを目的としたオーラルケアの製品です。この乳酸菌配合というのが、一般的な他の洗口液（マウスウォッシュ）との大きな違いです。ハビットプロという製品の目的が、瞬間的な殺菌効果ではなく習慣した後の口腔内フローラを整えることに主眼が置かれていることに話が繋がります。瞬間的な殺菌効果を一番に求めていないためか、子供向けの洗口液と同じようにアルコール成分が含まれていないことも特徴と言えます。

アルコールが成分と含まれていないことからも、ハビットプロが殺菌効果を最優先に設計されていないことがわかりやすいですね。アルコールは消毒にも用いられるように、高い殺菌効果がありますので、酔っ払っってしまったり、飲酒運転になってしまうような濃度でないにせよごく僅かでも含まれると菌に対して作用します。菌に対しては殺菌効果を持たせ、アルコール特有の揮発性もその殺菌効果に寄与しているんですね。しかし、どうしてもアルコール配合ですと子供は使用できませんし、特有の臭いや後味が苦手な方がいるでしょうからご家庭にオールインワンというわけにはいかないところを、このハビットプロは解決してくれるんです。

ハビットプロという製品が唯一持つ特徴として、L8020乳酸菌（ラクトバチルス・ラムノーサス L8020 株）が成分として多く含まれていることです。効果としては、口腔内の菌を殺菌してしまうのではなく、フローラを整えることができるということです。フローラとは菌のバランスを指すものでして、菌には悪玉菌と善玉菌がいてそれらのバランスを整えるという意味です。菌と名の付くもの全てが悪いのではなく、善玉菌は活かして虫歯や歯周病予防に繋げるという考え方です。

口腔内のフローラを整えることができると、虫歯と歯周病の原因菌を減らすことが実証されています。広島大学歯学部の研究で発見された乳酸菌で、悪玉菌を減らすように作用して善玉菌は減らさずに口腔内のフローラ（菌分布）を整えて改善できるのです。滅菌するというアプローチを取らなくても直接的なむし歯予防と歯周病の抑止に繋がるといえます。滅菌しても再度虫歯や歯周病の原因菌が口腔内に侵入してしまうとイタチごっことなってしまいますが、口腔内のフローラを整えておけることで侵入しても悪い働きができないように抑止してくれますので、予防力の高い環境作りという面では、最も効果的で本質的だと言えます。

ついでの副産物的な効果ですが、体内に風邪菌やインフルエンザウィルスが入る経路としては、ほとんどが口なので季節の変わり目から本格的に寒くなる時期に流行する病気に対しても一定の対策効果があります。

しかし、特徴の1つに使い方もあります。具体的には、これまでの洗口液は必要に応じて随時使うというスポット活用が当たり前でしたし効果もありました。ハビットプロに関しては、その効果を最大限得たい場合は継続的に使い続けて口腔内のフローラを整えて維持していくことになります。もちろんスポット活用でも意味や効果はありますが、特徴である良さを最大限に発揮させていくには、継続させていきたいところです。少し面倒に思うタイミングもあるかもしれませんが、就寝前のブラッシング後に必ず行うなどの可能な頻度から習慣化していくのが良いでしょう。

今後とも、北習志野駅チカ　習志野台の歯医者　船橋すずき歯科口腔外科矯正歯科　をどうぞ宜しくお願い致します。

2025年12月9日